【最新】時間の無い臨床医が 総合内科専門医試験にのぞむには!?

この記事は2023年11月13日に更新しました。
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もくじ

. 新しい専門医制度


急に降って湧いた新専門医制度。
制度改革の必要性に疑問をもつ方も多く、とくに地域医療格差の拡大が懸念されていましたね。
さらに、新制度への喧々諤々の状態に拍車をかけたのがコロナ騒動でした。

内科学会の肝いりだったJMECCの受講スケジュールも乱れに乱れ、2023年度以降は各方面の立て直しに迫られることでしょう。
→JMECCについては【内科医必修!】実践的な救命処置を学ぼう!~JMECC~のコンテンツをご覧ください。

一部の意見によれば、この新専門医制度の改革は、昨今の医局離れに対するリバウンドではないか、という話もでているようです。
筆者としては、有識者たちで大いに議論を深めていってほしいと願うばかりです。

さて、本題ですが、2018年に新制度は動き始めました。
多くの施設では資格認定者の確保が重要課題になるため、今後は総合内科専門医の受験者数が増加していくことでしょう。

従来の認定内科医という資格は消滅しませんが、新規取得はできなくなり、実質的に化石として存続することになります。
今後は総合内科専門医を取得したのちに、各種の内科系専門医試験にのぞむ、という流れになりました。

Ⅱ. 専門医試験対策


こうした状況を敏感に反映して、多くの出版社や予備校が、総合内科試験対策を銘打った新ビジネスをはじめています。

有名なものといえば、
『クエスチョンバンク 総合内科専門医試験予想問題集』
でしょう。

筆者も、総合内科専門医試験を受けるときにこれらの書籍を購読しました。
正直なところ、ほかに対策のとりようがなかったからです。

総合内科専門医試験対策の問題を解くこと自体には、さまざまなメリットがありました。

自分の知識がアップデートされ、患者さんに最新の医療の話題を還元できることは、非常に有益だと思います。

学会公認の過去問題集やセルフトレーニング問題も、最新の動向に準じたものですから、必須の教材といえるでしょう。

そのほか、試験対策の講義DVDも販売されているようです。
有名なところでいえばケアネットのDVDでしょう。
シーズンになると、数分間だけ無料のお試し映像も見ることができます。

Ⅲ. 当サイトの役割


自分の総合内科専門医試験の受験体験をもとに感じたことがあります。
それは、

「もっと問題集が欲しい」

という点でした。

実は、筆者は非専門領域のトピックスを覚えるのに、総合内科専門医試験対策用の問題集をひたすら解いて覚えるという方法でのぞみました。
日常診療で時間がないため、とにかく早くポイントをおさえたいと思ったからです。

この勉強方法は一見効率が良いように思われるのですが、何周も解いていくうちに、問題と正答の選択肢だけが頭に染み付いてしまい、肝心のポイントがうろ覚えになってしまうリスクを抱えています(なまじ、正答を選択してしまうので、本当はわかっていないということに気が付かない・・・)。

といって、各領域のガイドラインを読みこむ時間もありません。
そうなると、より多くの練習問題を解いて場数を踏むしかないのですが、その練習問題の数が圧倒的に足りないのです。

こうした悩みの根本的なところを突くと、 ―国家試験対策と決定的に異なる点ともいえるのですが― 臨床医にとって、試験勉強の時間の確保が難しいという点が挙げられます。

 

常日頃からガイドラインを意識して各領域の診療を行ってさえいれば、試験前に慌てて勉強に取り組む必要はない・・・。スジでいえばその通りなのですが、実際は非専門領域の患者を診察することが少ないうえに、専門性が高ければ自分が診療するよりも専門の診療科に紹介してしまう、という方も多いのではないでしょうか。

医療訴訟の観点からも、非専門領域に手を出すのはリスクが高い、という慎重な考えの方もおられるでしょう。

極端かもしれませんが、多くの内科医にとって、じっくりと読みこんだガイドラインといえば、自分の専門領域と高血圧、糖尿病といったコモン・ディジーズくらいではないでしょうか?

やはり、多忙な日常診療と両立させて勉強するには、効率のいい方法を模索するしかないのです。

そこで、筆者自身の反省をもとに、試験対策と効率的な知識のアップデートに取り組むことができるように当サイトを立ち上げました。
本コンテンツでは、筆者の主観的な見解はひかえめに、ガイドライン準拠の問題集を提示していきます。

ガイドラインを参考にさせていただく点については、事前に各関連学会から直接許可を得ておりますのでご安心ください。
(☞お知らせ ☆出典の表記について☆をお読みください。)

 

また、本コンテンツを利用して頂く際に、もし余裕がありましたら、『医師国家試験対策』のコンテンツも一読されることをおすすめします。

これから総合内科専門医試験対策を進めていく上で、土壌となるべき知識をアップデートしておく必要があります。
それはやはり医師国家試験対策で学んだ内容にほかなりません。
医師国家試験を受けて10年以上、人によっては数十年も経過された先生もおられるでしょう。

「当時は○○が正答だったが今は違う(しかも自分の知らない内に常識になっている!)」

・・・という心配をされてはいませんか?

『医師国家試験対策』は、おもに医学生向けのコンテンツですが、医学知識の定着をめざしたムント集の内容となっております。

それは、筆者が選択問題ばかりでは、本当の知識の定着にはならないという考えをもっているからです。
(☞今すぐ実践!「10年経っても忘れない」医師国家試験対策の勉強法!をお読みください。)

臨床医が試験対策にのぞむ場合、時間がないために”やむをえず練習問題をひたすら解く方法”をえらびますが、本来は”正答を提示されなくても答えられること”が理想なのです。

ムントですらすらと答えられれば、知識はしっかりと定着しているでしょうし、試験後すぐに忘れてしまうこともありません。

 

Ⅳ. まとめ

 -1. 内科系専門医試験の骨子

Ⅲ.の内容のまとめになりますが、どの内科系専門医試験においても、その対策の骨子は、以下の2点に集約されます。

・最新のトピックス
・自分の受けた医師国家試験の内容のアップデート

最新のトピックスに対する勉強方法については、前述のとおり、まずは問題集を解いてみることや、ケアネットDVDなどをチェックすることがもっとも確実です。

そしてそれらのみでは問題数が不足しがちで、問題文を多少ひねられると途端に答がわからなくなるかもしれません。

色んな角度から問題を解いておぼえる必要がありますので、その際にぜひ当サイトをご利用ください。

 

また、最新のトピックス問題は、注目されるわりに出題数がすくなめです。

したがって、医師国家試験対策のやり直しをおこない、知識の地盤固めも並行する必要があるのです。

国家試験よりも難易度を上げるため、重箱のスミをつつくような”雑学系の問題”・・・
たとえば、
「第一選択薬がつかえない場合どうするか」
・・・なども出題されますから、病態生理のみおさえていても得点にはつながりにくいという点も覚えておくとよいでしょう。

 

 -2. POINTとしてまとめておきます。

POINTS!

新専門医制度に関する議論は継続中だが、既に始まっている!

問題を解きながら覚える方法をとるならば、問題数を多くこなし、変化球のような問題にも対処できるようにする必要がある。

国家試験対策を総復習し、基礎知識の地固めも重要!

過去問、クエスチョンバンクをしっかり解きつつ、各ガイドライン準拠問題で効率よく最新のガイドラインの要点をおさえよう!

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